俳優の香川照之さんは2012年から歌舞伎俳優としても活躍していますが、どのような評判なのでしょうか。
香川照之さんの長男も歌舞伎役者・市川團子としてデビューしており、その活躍に注目が集まっています。
香川照之(市川中車)さんの歌舞伎の評判と息子への思い、今後の公演予定について調べてみました。
香川照之の歌舞伎界進出とは?
香川照之さんの歌舞伎界の進出は、2012年6月の「六月大歌舞伎」出演からで、当時46歳になります。
香川照之さんの歌舞伎名は「九代目市川中車(ちゅうしゃ)」で屋号は「澤瀉屋(おもだかや)」になります。
香川照之さんは特例で「香川照之」と「市川中車」の2つの名前を使って芸能活動をしています。
歌舞伎俳優は襲名制のため、本名で活動することは認められていないが、香川については過去の経歴や事情、本名名義での知名度が高いなどの諸般の都合を考慮し、特例で「香川照之」の名で引き続き芸能活動を行うことが許され、俳優業では「香川照之」、歌舞伎業では「市川中車」の2つの名前を使い分けることとされた。
引用:香川照之Wikipedia
スチール写真を撮り直しました!
また身長差が開いた! pic.twitter.com/HlsfGOT4zz— 香川照之 / 市川中車 (@_teruyukikagawa) April 2, 2020
香川照之さんの長男の政明(まさあき)くんは「五代目市川團子(だんこ)」を襲名しています。
香川照之さんの父は歌舞伎役者の二代目市川猿翁さん、母は元宝塚歌劇団雪組トップ娘役で女優の浜木綿子さんです。
両親の離婚で歌舞伎と疎遠になっていた香川照之さんでしたが、父と和解し、長男の政明くんと歌舞伎界の将来を考え46歳にして歌舞伎役者としてのキャリアをスタートしています。
香川照之さんは、テレビや映画などの映像の仕事を続けながら歌舞伎に取り組んでおり、さらに役柄の幅を広げています。
香川照之の歌舞伎の評判は?
歌舞伎観てみたいけど難しそうだなぁ…って人はぜひ市川中車の出ている作品を選んでほしい。中車は本当にコメディが上手。
「歌舞伎ってこんなに笑っていいんだ!」と初めての人に明るい印象を与えることが出来ると思う。— 佐藤カヅキ🌙゛ (@m00n_kazu) August 9, 2018
香川照之(市川中車)さんの歌舞伎の評判は、「どんどん上手くなっている」と、悪くない評価となっています。
中車は『どんどん上手くなっている』と業界で評判です。九代目でそれなりに格式の高い名跡であり、良い役も与えられて、チケットも売れています。
(全国紙文化部記者)
引用:知ってましたか? 歌舞伎界・梨園の「格付けと格差」
歌舞伎ファンからみた市川中車さんの評判をブログやSNSで確認したところ、「歌舞伎役者を演じているだけ」「小芝居が歌舞伎らしくない」といった厳しい意見もありました。
一方で、「見ていて面白い」「歌舞伎初心者には親しみやすいのではないか」といった好意的な意見も見られました。
香川照之さんは20年以上映像の世界で俳優として活躍していますが、歌舞伎ではそのキャリアがマイナスになっていると語っています。
「想像していたこととだいぶ違いますか?」の問いかけに「全く違いますね。20年以上、映像の世界でやってきたことは、何の助けにもならない。むしろマイナスです」と言い放ち、「映像はフレーム、テレビは画角があって、より(視線が)高くなるんです。なので僕の力はこのへん(上半身をさし)に(力が)入るんです。舞台に立ったときに、上に力が入ることは、重心を低くすることを邪魔することか、と。画角の中で力が入ることが、板の上で歌舞伎役者として、重々しく立つということを、阻害しているかということがゼロからよりマイナスのスタートでした」と分析。
引用:市川中車さんの悩ましいできごと/芸能ショナイ業務話
香川照之さんは著書「市川中車 46歳の新参者」の中で、歌舞伎の基礎がない自分自身に絶望と恥辱を感じながら寸暇を惜しんで稽古をしている、とも語っています。
幼いころから何十年もかけて鍛錬を積む歌舞伎界に46歳から挑戦するわけですから、努力では埋められない実力差が出るのはいたしかたないことと思われます。
香川照之さんはひとつひとつの役に真摯に取り組み、歌舞伎俳優としての実績を重ねています。
香川照之の2020年の歌舞伎公演予定は?
引用:www.kabuki-bito.jp
香川照之(市川中車)さんの2020年の歌舞伎公演予定は、東京の歌舞伎座で行われる「五月大歌舞伎」になります。
「五月大歌舞伎」とは、市川海老蔵さんの市川團十郎襲名公演で2020年5月3日から行われる予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で延期となっています。
鳥居忠雅「隈取十八番 助六狂言之内 朝顔仙平隈」
戸板康二「舞台の花・舞台の木」より、《まげが、朝顔の花を象徴し、両方の鬢が朝顔の葉になっている。つまり歌舞伎を広く見まわしても、こんな奇妙なカツラをつけている役は、ほかにない》。https://t.co/qyKFDfKYrn pic.twitter.com/cUHaIuqKXP
— こほろぎ (@palealeplease) October 18, 2017
「五月大歌舞伎」の香川照之(市川中車)さんの役柄は「助六」の朝顔仙平です。
朝顔仙平とは、ピエロのような隈取りをした道化役で長い雄弁術で観客を魅了します。
香川照之さんのイメージにもあっていますね。
香川照之さんは、今後やりたい役について次のように語っています。
今後なさりたい役があれば、お聞かせください。
「役をやりたいとは、まだ言える立場ではありません。やらねばならない物がいっぱいあるのはわかります。それにどれだけ向かっていけるかです。お稽古事もやりながら、遅ればせながら苦労させていただいていることが、死ぬまでの間に、どれだけ形にできるかという挑戦でしかありません」
引用:『ぢいさんばあさん』市川中車
香川照之の歌舞伎のまとめ
香川照之(市川中車)さんの歌舞伎の評判と息子への思い、今後の公演予定についてまとめます。
香川照之さんの父は歌舞伎役者の二代目市川猿翁、母は元宝塚歌劇団雪組トップ娘役で女優の浜木綿子さんです。
両親の離婚で歌舞伎と疎遠になっていた香川照之さんでしたが、父と和解し、長男の政明くんと歌舞伎界の将来を考え46歳にして歌舞伎役者としてのキャリアをスタートしています。
香川照之(市川中車)さんの歌舞伎の評判は、「どんどん上手くなっている」と悪くない評価となっています。
香川照之(市川中車)さんの2020年の歌舞伎公演予定は、東京の歌舞伎座で行われる「五月大歌舞伎」になります。
「五月大歌舞伎」とは、市川海老蔵さんの市川團十郎襲名公演で2020年5月3日から行われる予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で延期となっています。
舞台観劇ができない日々が続きますが、早く事態が終息してくれることを願うばかりです。
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